CASE 相談事例

相談事例:相続した一戸建てについて

一戸建てを相続したのですがどうしていいかわからなく困ってます

昨年、一戸建てを相続したのですが、わたしも兄弟も含めて持ち家ですし、売ろうと思っても取り壊し費用や税金を考えると損するかもしれないので、どうしていいかわかりません。
いままで放置していたんですが、1年くらいでも庭の草木が伸びて、このままではご近所さんにも迷惑をかけそうです。
相続財産もそんなに多いわけではなかったので、できるだけ負担のかからない方法で処分したいと思ってます。

見解とアドバイス

ご兄弟含めて皆様が持ち家なら、相続した一戸建ては処分する方法が一番かと思います。
その場合の費用面も、解体して更地にしなくても、通常の売却額より少し安くなりますが、現況渡しということで売却をすれば、解体費用の負担もありません。
また、税金面でも、相続して3年以内で、相続前に親族の方がお住いであった土地建物については控除額(税金のもとになる金額から引かれる金額)が優遇されていますので、お聞きする範囲ではあらためて税金を払わないといけないということはないかと思います。

アドバイス実行プラン

相談者からのご依頼に基づいて、弊社で戸建て住宅の媒介契約を結び売却の手続きに入りました。
条件は現況渡しで価格は近隣相場の設定でしたが、ほどなくして弊社取引先での買い手も決まり、引き渡しもスムーズに行きました。
相続してからの売却までが3年以内でしたので、被相続人の居住用財産に係る譲渡所得の特別控除の特例の範囲内でしたので、譲渡に際しての税金はかかりませんでした。
結果、現状からの費用負担はほぼなく、相続した一戸建てを処分することができました。

今回のご相談のまとめ

相続については繰り返し発生するものではなく、相続が発生した場合、多くの方がどうしていいかわからないものです。
また、相続財産が不動産だけの場合でも通常の不動産会社では税金や費用負担の面では深く相談できない場合もありますので、不動産の知識、税金の知識はもちろんのこと、近隣事情や解体工事などあらゆる部分をワンストップで相談できるところに相談することが望ましいでしょう。
また、処分の検討のつかない戸建て住宅はいわゆる空き家になりますので、草木や建物の管理を気を付けておかないと台風などの災害で近隣に迷惑をかけることになることもあります。
都心の一等地でもない限り大きな負担があることは少ないかと思いますので、お早めにご相談いただければと思います。